ホルベインのキャンバス・パネル類の通販

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キャンバス(画布)について

キャンバスは主に麻布に膠を塗って乾かし、その上に白い地塗りを施したものです。綿や化学繊維のキャンバスもありますが、油絵には丈夫な麻布のキャンバスが向いています。一方、アクリル画には綿とポリエステルを混紡したキャンバスなども適しています。キャンバスは布の目の大きさによって【荒目】【中目】【細目】に分類されており、次のような特徴があります。【荒目】キャンバスの織り目が大きい為、強度がありサイズの大きい作品に適しています。しかし目が荒い為、画面の凹凸が著しく細かい表現には不向きです。【中目】荒目と細目の中間に位置する織り目です。画布の目の中では一番扱いやすい為、初心者には中目がおすすめです。【細目】織り目が細かく平滑な表面の為、細かい表現を描くのに適しています。しかし荒目・中目と比べて強度が弱く、大きい作品には不向きな点と、湿気による影響が出やすくキャンバスにシワが寄りやすいのが欠点です。またキャンバスを張る際にも破れやすい為、細目を張る場合にはキャンバス張り器の力加減に注意しましょう。当ショップでは桐材の木枠に麻画布(中目)が張ってある[カルワク張りキャンバス]を販売致しておりますが、ご自身で張られる方向けに[マルオカ製杉木枠]とキャンバスサイズにカットしてある[画布]なども販売致しております。

油絵用のキャンバスについて

世界堂のカルワク張りキャンバスは、軽い素材である「桐」を用いた木枠と、中目の麻画布を使用した張りキャンバスです。油絵用にはもちろん、アクリル画にもお使い頂けます。「杉木枠のキャンバスは重量があって扱い辛い…」「自分で手張り作業するのは大変…」とお悩みの方におすすめの油絵用張りキャンバスです。サイズ展開はF・P・M・Sサイズの各0号から始まり、100号以上の大型サイズもご用意が御座います。これから油絵を始める初心者の方から、150号の大作を描く上級者の方まで、幅広くお使い頂けるおすすめの張りキャンバスです。

ホルベインについて

1900年(明治33年)吉村峯吉による大阪中之島において「吉村峯吉商店」の設立が、ホルベイン各社の礎となりました。1946年(昭和21年)「ホルベイン工業株式会社」設立、1951年(昭和26年)「ホルベイン画材株式会社」設立を経て、1999年(平成11年)創業100周年を迎えました。ホルベインでは油絵用で164色、水彩画用で108色もの絵具を商品化するため、その使用顔料の数はゆうに200種類を超えています。例えば同じ黒色でも「アイボリーブラック」は動物の骨から作った炭、「ランプ ブラック」は油煙、「ピーチブラック」は有機顔料を使用しています。塗料メーカーも含め、これ程多くの顔料を扱っているメーカーは類を見ません。それはすなわち、画家が必要とする絵具にひたすらこだわり続けてきたホルベインの長い歴史の産物です。1900年、吉村峯吉が創業した当時の事業は文具の卸・小売でした。絵具に携わりだしたのは清原定謙に代がわりして以降のことになります。それまでも国内メーカーの絵具を販売していましたが、自社でも開発したいという思いを具現化すべく、清原は復員後の1946年に絵具製造のホルベイン工業を創設。その5年後には絵具以外の筆やパレット、スケッチブックなどを扱うホルベイン画材の設立へと至りました。その後も試行錯誤を繰り返しながら、徐々に高級絵具メーカーとしての地位を確立し、現在は、国内最大手の絵具・画材販売製造メーカーとなっています。

油絵具「ヴェルネ」の歴史

日本で最初に洋画用絵具をつくったのは東京の花廼家(はなのや)です。そこから独立した二代目によるブランド、桜木絵具を販売していたのがホルベインの前身、吉村商店でした。桜木油絵具の品質や製造量に不満を感じていた吉村商店の清原定謙は、みずから本格油絵具の開発を決意しました。清原は技術指導者を招き入れて桜木油絵具を改良し、ついにより高品質な製品を完成させました。これこそ、ホルベインブランドの油絵具第一号ホルベイン「ヴェルネ」油絵具でした。しかし昭和16年(1941年)清原は召集礼状により大陸へ招集され、さらに昭和19年(1944年)東京の製造工場が焼失します。ホルベイン油絵具の歴史はここで一度、完全に途切れることとなりました。その後復員した清原が、新工場で油絵具の製造を再開しましたが、「ヴェルネ」の名前が再び使われることは有りませんでした。時は移り平成22年(2010年)、ホルベインは油絵具の原点を、もう一度見直してみようと思い立ちます。有色顔料と乾性油だけのもっともシンプルな処方の絵具がもっとも色鮮やかで美しいことはわかっています。しかしそれだけでは流通に耐える安定した製品にはなりません。粘り強く研究を続けた膨大なデータと永年蓄積された製造ノウハウのすべてが注ぎ込まれました。緻密な処方の設計と最新鋭の生産機の導入により、高い性能と安定性を両立させ、顔料のかつてない高分散により、驚くべき滑らかさ、色の濃度、透明度が実現しました。まさしく油絵具のそしてホルベインの原点、60 年以上の時を経て一旦忘れられた「ヴェルネ」の名前は、600 年以上続く油彩画の歴史に新時代をもたらすべく、こうして復活を遂げる事となりました。
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