ストーリーを語る"絵"を描くための基本|お勧めの書籍をご紹介します

コミックやアニメーションはもちろん、1枚の絵でも、目にしたときにストーリーが伝わってくる絵は魅力的で、強く印象に残ります。絵にストーリーを語らせるには、人物(登場キャラクター)、環境(小物、背景)を「うまく描く」ことのほかに、わかりやすく伝える絵、伝わる絵にするための知識も必要です。その瞬間で起きていることは何か、そのシーンの意図は何かが即座に理解できるようにすることで、見る人にストーリーが伝わり、「もっと知りたい」「もっと観たい」絵になります。そのためのテクニックはたくさんありますが、興味のあることから1つずつ取り入れてみましょう。

短時間で全身を描くことを通じ、人の動きや感情を観察する目と感性を養います。「そっくりそのまま」に描こうとはせず、モデル(対象)から得た印象を最もよく表す線を選んで描きます。短時間で描くことには、「たくさんの数を描ける」、「線を選ぶことが強制される」、「気軽にトライできる」という利点があります。

ディズニーのアニメーションに携わったレジェンドたちからテクニックを学びます。ディズニーで培われたキャラクターデザインのノウハウを知ることができます。「土」「大気」「火」「水」といった特殊効果は、アニメーションに生命を与え、生き生きとした表現を可能にします。また、日常を観察し短時間で描くクイックスケッチは、キャラクターのポージングや動きのアイデアストックに有効です。

絵のわかりやすさ、感情に訴えかけるトーンを決めるのは、色、光、構図です。ストーリーの展開にマッチした演出を施すための基礎知識と、具体例を豊富に掲載しています。ルールを知って、ルールを破る。映像の標準を知り、自分なりのストーリーを語りましょう。