夏の色彩4選 きらめく色彩!
夏は、みずみずしい木の葉やきらめく海など、絵に描きたくなる自然がたくさんあります。
本特集では、厳選した夏の色を4つご紹介し、夏を描くのにぴったりな画材をご提案致します。普段何気なく見ている色の名前や背景を知ることで、制作がもっと楽しくなるでしょう。
※モニター環境によって見える色が異なることがございます。ご了承ください。
新橋色(しんばしいろ)

やや緑がかった明るい、ラムネ瓶のような青色です。
名前の由来は明治末期から大正頃までさかのぼり、東京の新橋芸者の間で流行したことにあります。当時珍しかった化学染料を使った染色の色であり、かなりハイカラな色として好まれたことでしょう。
「新橋色」の画材
ホルベイン アーチスト色鉛筆 OP321ポースリンブルー

ホルベイン ガッシュ水彩絵具 彩(いろどり) 15ml G862新橋しんばし

ホルベイン 油絵具 H315 ターコイズブルー

吉祥 角顔彩 No.212 新橋

玉蜀黍色(とうもろこしいろ)

とうもろこしの実のような、やさしい黄色です。安永・天明(1772-89)に頃に流行した色のようです。
7月頃にとうもろこしの旬のピークを迎えます。夏祭りで食べたことがあるという方もいることでしょう。
とうもろこしの原産国はアメリカ大陸で、15世紀末に新大陸を発見したコロンブスによってヨーロッパにもたらされ、16世紀終わり頃に日本に伝来しました。
「玉蜀黍色」の画材
ウィンザー&ニュートン アーチスト油絵具 37ml 333ジョンブリアン

ウィンザー&ニュートン プロフェッショナル水彩ハーフパン 422ネープルスイエロー

スタビロ カーブオテロ 210オレンジイエロー

リキテックス プライム 30mlチューブ[823]ネープルスイエロー

唐紅(からくれない)

紅色よりも濃く鮮やかな色で、鮮やかなハイビスカスを思わせます。
唐紅は紅花から作られる色であり、紅花は貴重な原料であったことから限られた貴族のみが身に着けられる「禁色(きんじき)」でした。
「唐紅」の画材
Dr.マーチン ラディアントインク15ml 4Aアルパインローズ

ヴァンゴッホ色鉛筆 377パーマネントレッドミディアム

レンブラント 油絵具9号(40ml) 306カドミウムレッドディープ

上羽絵惣 角顔彩 洋紅

ビリジアン

クロム化合物が含まれる天然の鉱物からできた、深みのある緑色です。みずみずしい木の葉のような色です。
絵具セットに「緑色」の代わりに入っていることが多いですが、それはビリジアンが混色によって作ることのできない色であるためです。ビリジアンにレモン色や赤色などを混ぜることによって、様々な色を作り出すことができます。夏の豊かな自然を表現するのに重宝する色となるでしょう。
「ビリジアン」の画材
シュミンケ ホラダム水彩絵具2号(5ml)513ビリジアン

ターナー 透明水彩絵具 2号(5ml) 43 ビリジアン

ぺんてる アートクレヨン ビリジアン (PTACT-146)

ぺんてる エフ水彩 ポリチューブ入り(12ml)ビリジアン[WFCT18]
