春を描こう!春の色彩4選
いよいよ冬が明け、あたたかな春の季節がやってきました。日本各地では桜が咲き誇り、色とりどりの花が街を彩っていることでしょう。
本特集では、代表的な春の色を4つご紹介し、春を描くのにぴったりな画材をご提案致します。普段何気なく見ている色の名前や背景を知ることで、制作がもっと楽しくなるでしょう。
※モニター環境によって見える色が異なることがございます。ご了承ください。
桜色
春といえばまず「桜」を思い浮かべる方が多いことでしょう。「桜色」は山桜が咲き誇る姿のような、淡い紅色です。「ピンク」と呼ばれる色や「桃色」よりも淡い色で、現代では「桜色」は日本で大いに親しまれるソメイヨシノの花の色を指すことが多いです。
桜は庶民にはもちろん、多くの文人や歌人にも愛されており、菊と共に日本の国花とみなされています。
和名以外では「ペールピンク」「ライトピンク」などが近い色になります。
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萌黄色
「萌黄色」は、春の清々しい新芽のような強く冴えた黄緑色です。「萌木色」とも書かれます。
早春を感じさせる清々しい伝統色名で、平安時代から親しまれてきました。新しい植物が育っていくような生命の躍動感を感じさせることから、若さを象徴する色とされています。
和名以外では「ライムグリーン」「イエローグリーン」などが近い色になります。
同じ読みの色名の「萌葱色」がありますが、JISの色彩規格ではネギの新芽のような暗い緑色を指し、違う色として区別しています。
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山吹色
「山吹色」は赤みのある鮮やかな黄色を指します。「黄色」とはまた違った、あたたかな色彩です。色鉛筆などで「やまぶきいろ」という色名を見たことのある方が多いでしょう。
山吹は、晩春(4月から5月ごろ)に山間の湿地で多く見られる、赤みのある鮮やかな黄色の花です。古くは黄色を表すのに山吹という言葉が使われていました。大判、小判など金の色を山吹色と表現することもあります。
和名以外では「ディープイエロー」「オレンジイエロー」などが近い色になります。
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勿忘草色
勿忘草(わすれなぐさ)は、春から夏(5~6月頃)にかけて花を咲かせる多年草です。
ドイツの伝説に由来する花の名前で、日本での「勿忘草」はその訳語です。恋人のために川辺に咲いた青い花を摘みに行った騎士が川に流されてしまい、最期を悟った騎士が恋人に放った「私を忘れないで」という言葉がそのまま花の名前になったとされています。
勿忘草色は、そんな切ないエピソードが似合うような淡い青色です。
「ペールブルー」「ライトブルー」などが近い色になります。