墨液、筆など種類豊富!書道用品のご紹介

文化の発達につれて、読みや書きなどの実用性を主としていた「文字」に美的な要素を追加した表現手法が生まれ、それは造形芸術の「書」、「書道」として確立していきました。薄手で丈夫な半紙に墨で字(絵)を書いていくことが主流ですが、墨液を使ってダイナミックに書く、ゆっくりと墨を磨り、心を鎮めて書くなど、楽しみ方は様々です。このページでは、当ショップで扱っている書道用品を、各項目に分けてご紹介しています。高品質の墨や、独特の風合いのある筆など 多くの商品を取り揃えました。


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◆紹介商品一覧(項目をクリックで移動します)◆

●書道用品セット
●墨液
●固形墨
●半紙類
●書道筆
●水書用品
●その他書道用具

書道とは

形や間隔などを整え、字を読みやすくすることよりも、自己表現を目的として発展した東洋発祥の芸術文化です。筆と墨、紙(和紙)を使用し、筆の持ち方、墨の磨り方などの基礎を踏まえたうえで、自分の個性を表すための作品づくりの感性・技術を磨くことを「書道」といいます。字のとめやはねの部分をよりダイナミックな動きにしたり、文字の持つ曲線のうねりをより美しく強調したりと、文字の決められたかたちに縛られずに自由に筆を滑らせて表現していきます。

習字とは

筆順を正しく覚え、お手本の通りに書けるよう「字」を学んでいくことを言います。筆と墨で書くものだけでなく、ボールペンや鉛筆など、筆記用具を用いて書き、読みやすい字を学び、習得すること全般を習字と呼びます。書き方や筆順、とめ・はね・はらいといった基礎を習得することで得られる文字の美しさは、日常のあらゆる場面に役立てることができます。

書道と習字の違い

「書道」「習字」ともに字を書くという行為は同じですが、それぞれの目的は異なります。形式やきまり事にとらわれずに、表現として書いていく字を「書道」、既存のルールを堅実に守り、見やすさ・形の良さなどを重視しながら書く字のことを「習字」といいます。混同されがちですが、「書道」と「習字」で実現できることは全く違うのです。字を習う際は、文字を使って自己表現をしたいのか、万人が見やすい型を習得したいのかなど、自分がどんなことを重視しているかを明確にしてからのぞむことが大切です。



●書道用品セット

「書道をはじめたいけれど、道具の揃え方がわからない…」「授業で使える、用具が一式まとまったものが欲しい」などの要望にお応えします。墨、筆など、書を始めるうえで必須の道具が揃ったセット商品です。



◆スタンダードなセット内容
▽「これだけあれば書道が始められる」用品一式のほか、吸い取り用のスポイトや保存用クリアホルダーなど、ちょっとした便利品も充実しています。



◆ケース入りで運びやすい
用品はレザーのケースに収納されています。取っ手付きのため、持ち運びも簡単。


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●墨液

書画作品、写経にも必須の「書液」。多くが、松や油を燃やした際の煤(すす)と、膠(にかわ)という接着剤を合わせて製造されています。濃墨として使った場合と、淡墨に薄めた場合とでは、色や鮮やかさが微妙に異なるものもあり、幾通りもの方法で活用できます。また、墨の黒色のみではなく、書の添削にも使える朱墨や、きらめきを含んだパール系色の墨なども扱っております。自由な書作品の材料としてお使いください。



墨液
鮮やかな墨色を発揮する墨液。商品によって、艶のある上品な黒や、深く重さのある黒まで、ニュアンスが微かに異なります。また 墨の濃度によっても、色味や印象はわずかに変わってきます。

色墨
書道の添削などに用いる朱墨をはじめ、鮮明な光沢のある有彩色の墨も扱っております。書画、写経、水墨画作品のほか、イラストレーションなどにも使用できます。


パール墨
発色がよく、濃い色の紙にもきれいに書くことができるパール調の墨。書画のワンポイントに使ったり、金銀色で写経を書いてみたりと、作品の幅をより広めることができます。

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●固形墨

松や油を燃やした際の煤(すす)と、膠(にかわ)という接着剤を合わせて製造された液を固形に固めたもの。水と合わせて硯で磨って、濃度を調整していきます。磨ると深い黒の墨液になりますが、商品によって、青味や茶色味などが墨色の中にわずかに滲み、書画に鮮度が生まれます。書道、水墨画、写経や俳画など、活躍の場も多いです。
※固形墨は、磨ったあとの湿り気のある状態で外気に触れたままだとヒビが入りやすくなるため、すぐに拭いてください。



一般書道用固形墨
一般実用、書道用に使用される固形墨。油煙(油を燃やした際にとれる煤)と上質の膠を合わせたもので、溶けがよく、早く濃くなります。純黒~茶系の黒に発色するものが多く、なめらかに書くことができます。




固形青墨
油煙・膠に加えて、本藍を混ぜ込んで固めた固形墨。澄んだ青色が墨色の中に潜んでおり、淡墨で溶いていくほど、藍味(青味)を含んだ発色が顕著になります。




茶墨・紅墨・絵手紙用墨

膠と、紅や松煙(松を燃やした煤。松ヤニ)を合わせて加工・製造された固形墨。それぞれを磨ると、墨の中の成分が溶け出し、墨黒よりも微かに色味のある発色が見られます。色を含んだ水墨画や、ニュアンスをもたせた絵手紙を描くときなどに適しています。

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●半紙類

楮(こうぞ)や三椏(みつまた)などの植物を漉いて作られた、薄手ながらも丈夫な用紙です。墨のり、筆運びもよいので、スムーズに書くことができます。書に適した無地の半切サイズのほか、手本の付属した写経用紙もご用意しております。


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●書道筆

狸、イタチ、雄鹿などの上質な毛を原料とした、書道・水墨画に特化したコシのある筆です。貴重な動物の毛を原料としており、水(墨)の含みも大変よく 筆先を立てても、腹を使ってもなめらかに書くことができます。写経に使える細筆から大判の書道用まで、豊富な種類をそろえています。




細筆
水含みも良好で小回りの利く筆です。原料は筆によって狸毛、麝香(じゃこう。雄鹿の分泌物)毛など様々。楷書、行書、草書を書くのに適しています。




中筆
狸毛や羊毛などから作られており、なめらかでコシがある中筆です。楷書、行書、草書を書くのに適したさまざまな種類の筆をとりそろえています。




太筆・木軸筆
狸毛や羊毛などから作られています。穂が太く、長いので、腹を使ったダイナミックな書画に最適です。書研白毛、報徳などはやや中硬で扱いやすく、初心者のかたにもお勧めです。

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●水書用品

水だけで簡単に書道が出来る「水書用品」。墨を使わず、水のみで書を書いていくため汚れる心配がありません。シートが乾いたらまた書くことができ、繰り返し使用可能回数は約1000回。後片付けも簡単、趣味やお習字の練習はもちろん、認知症予防にも最適。新しい書道のカタチを楽しむことができます。



セット商品
半紙、水書シート、水筆など、水書用品に必要な道具が一式揃ったセット商品です。入門セットには「永」の字のお手本入り。お子様の書道デビューにもお勧めです。


水書用水筆
水描き専用の馬毛の水筆ペン。含みが良く、しなやかな弾力の馬毛を使用し、水書きグーに最適。本格的な馬毛を気軽に楽しむことができます。透明ケース付き。


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●その他書道用具

墨や筆、紙のほかにも、墨液を溜める容器や 墨の裏移りを防ぐ下敷きなど、書画を書くためには多くの道具が必要です。自分の書や水墨画の大きさ、趣向にあわせて、適した道具をお選びください。



書く際の道具
書画を書くときに必要な道具。墨を磨る硯や紙の浮き、ずれを防ぐ文鎮など。

保管の際の道具
通気性を保ちつつ、安全に筆を保管しておける筆巻きや、書いた書画のにじみや泣きを防止するスプレーなど。

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書道・書画は、墨の色の濃淡、書いた字の左右の傾き・バランスなど、少しの違いで全体の印象も大きく変わるため、完成図のイメージをはっきり思い描いておくことが重要です。しかし、大きさや字体、画法などに厳密な特定のルールはなく、水彩画や鉛筆画と同じく自由に表現できる創作活動の一つでもあります。自分の書きたいもの、紙の上でやりたいことを実現するために必要な道具を 当ショップでぜひ見つけてください!


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