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デッサン用鉛筆の選び方
デッサンとは目の前にある対象物を観察し、正確に描写することを指します。絵画制作の基礎とされ、美術大学の入学試験などで長く採用されています。鉛筆を使用するデッサンでは、その使い分けが重要なポイントとなります。例えば、軟らかい布を描く際は2B~4B、透明感のあるグラスなら2Hを使うなど、対象に合わせ硬度を細かく変えることにより、様々なトーンや質感の表現を追求することが可能です。初心者の方であれば、まずは4B~2Hが揃っていれば十分です。使用頻度の高いHBや2Bのみ数本購入することをおすすめ致します。デッサン用鉛筆として人気を博しているのは、「三菱 ユニ(ハイユニ)」と「ステッドラー マルスルモグラフ製図用鉛筆」です。ユニは滑らかな描き心地と、木部のキメが細かく削りやすいことに定評があります。一方、マルスルモグラフ製図用鉛筆は硬めの描き味で、硬度の種類が12B~10Hと幅広くラインナップされています。特に2H前後の透明感のあるグレーは愛用者が多く、根強い支持を得ています。当ショップではその他にも鉛筆の世界的基準となった「ファーバーカステル9000」や、スイスを代表する文具メーカーによる「カランダッシュ テクノグラフ鉛筆」等の様々な鉛筆を取り揃えております。是非色々な鉛筆をお試しの上、自分に合った描き心地の一品を見つけてみては如何でしょうか。
鉛筆の歴史
鉛筆の歴史は1560年代までさかのぼります。イギリスのボローデール鉱山で良質な黒鉛が発見されたのがキッカケです。その黒くなめらかな性質が注目され、細かく切ったり、手で握る部分をヒモで巻いたりして筆記具として使われるようになりました。これが世界最初の鉛筆です。1760年になるとカスパー・ファーバーというドイツ人が黒鉛の粉を硫黄などで固めた芯を作りました。今日の鉛筆に最も近い筆記具となりました。1795年になると、ニコラス・ジャック・コンテというフランス人が硫黄の代わりに粘土に黒鉛を混ぜて、これを焼きかためて芯を作り、さらに混合の比率を変えれば芯の硬度が変化することを発見しました。現在でも基本的には、このコンテの方法で鉛筆の芯は作られています。
日本最古の鉛筆とは?
日本最古の鉛筆として、静岡県の久能山東照宮博物館に徳川家康の遺品として、約6cm程の1本の鉛筆が展示されています。これが日本に残っている一番古い鉛筆といわれています。この鉛筆は芯はメキシコ産で、柄は赤樫でできています。記録が無い為、どのようにして日本まで渡ったか分かりませんが、スペイン、あるいは当時その属領であったメキシコかフィリピンから家康に献上されたものであろうといわれています。また、伊達政宗も鉛筆を使っていたと考えられます。1974年に、墓所・瑞鳳殿の発掘が行われた時に約7cm程の鉛筆が発見されています。また日本で本格的に鉛筆が使われるようになったのは明治維新後の事です。ドイツからの輸入品だったため、ごく限られたごく一部の人しか使っていませんでした。この頃の日本での筆記具は筆と石筆と手製の鵞ペンが主流でした。
おすすめのデッサン用鉛筆
「ステッドラー マルスルモグラフ製図用鉛筆」はデッサン時に使われる定番の鉛筆です。折れにくく、滑らかな描き心地が特徴で、美術予備校やデッサン教室からも根強い支持を得ています。また、全24硬度の幅広いラインナップから、鉛筆による表現や描き方をより深く追求することが出来ます。例えば、一番硬度が高い10Hを使用し、紙の目を潰してへこませる感覚で一度描きます。その後12Bなどの濃い濃度を上から重ねることで、下に描いた線をキズの様な質感で浮かび上がらせることが出来ます。また、2H前後の硬度は透明感のあるグレーを出しやすく、特に愛用者の多い一品です。透明な素材で構成されるガラスやボトル、光沢感のある対象物などを描く際に重宝します。