ホルベイン水彩色鉛筆 色鉛筆から始める水彩画

ホルベイン水彩色鉛筆は、描き味と水溶けを追求したアーティストのための水溶性色鉛筆です。
顔料の配合バランスや製法にこだわり、なめらかな描き味と水溶けの良さを追及し、”絵具に近い水溶性色鉛筆”を実現しました。

色鉛筆の芯は温度・湿度により伸縮するため、芯がもろいと非常に割れやすくなります。
特に水彩色鉛筆は「描き味」「水溶け」にこだわると油性色鉛筆に比べ「硬度」が低くなり、さらに割れやすくなります。
これらを妥協することなく、開発から製造まで5年の歳月をかけ、こだわりの水彩色鉛筆が完成しました。

特長1.透明水彩絵具と連動した色番号

1946年以来、多くの水彩画家に愛用され続けているホルベインの透明水彩絵具と同じ色調を採用しているため、併用もスムーズです。
また、色番号も連動しているため組み合わせて使用する際に加筆調整も違和感なく行え、混ぜても濁りにくくなっています。

特長2.太芯・六角軸で描きやすさを追求

3.8mmの太い直径の芯は、一度に広い面積を塗ることができます。軸は7.9mmの六角軸で持ちやすく、手の疲労を軽減します。

特長3.ほどよい硬さ

描き味と芯の硬さ(硬度)のバランスを追求。配合や製法の試行錯誤を重ね、軟質と中硬度の間のちょうどよい硬さにこだわり、水溶けの良い快適な描き心地を実現しています。

特長4.優れた耐光性

高品質な顔料を使用することで発色がよく、光による褪色や変化が少ないため、作品の長期保存にも適しています。

耐光性記号(ASTM D6901に対応した耐光性(LF)
**** 絶対堅牢な色
*** 堅牢な色
** 比較的堅牢な色
* 変化しやすい色
無印 著しく変化しやすい色

特長5.環境配慮に優れた素材

ホルベインの色鉛筆軸は森林認証のインセンスシダー(ヒノキ材)を使用しています。持続可能に管理された森林から伐採されたもので、環境にやさしい材料です。

ラインナップ

全50色のラインナップで、全ての色がホルベイン透明水彩絵具に使用されている色名・色調を再現しています。
また、セットにはバランスよく配色された「24色セット(缶入り)」と全色入り「50色セット(紙箱入)」がございます。

24色セット
50色セット

水彩色鉛筆のいろいろな描き方

水彩色鉛筆はそのまま描くと「ドライ」な質感で描く事ができ、水を含んだ筆でなぞると水彩画のように「ウェット」に仕上げることもできる便利な色材です。

1.色鉛筆で描いた後に水を付けた筆で溶かす

水で溶かす前
水で溶かした後

水彩色鉛筆は、そのまま色鉛筆として使うことはもちろん、水で溶かして水彩絵具のような表現をすることもできます。

2.グラデーションと混色

2色の色鉛筆でグラデーションを作り、後から筆で溶かして混色します。
色と色の間を溶かすと、2色を混色した色になります。
薄い色から濃い色に筆を動かしていくと、きれいなグラデーションができます。

3.霧吹きでスプレーする

水をかける前
水をかけた後

水彩色鉛筆で色を塗った上に霧吹きで水をかけます。20~30㎝上からかけると水が全体に薄くかかります。
霧吹きをした後にさらに筆で色を伸ばすと、周りが滲んだような表現をすることができます。

4.濡れたところに描く(ウェットオンウェット)

白紙をあらかじめきれいな水で濡らし、その上から色鉛筆で描きます。線の部分が残り、色鉛筆で塗ってから水で溶かすよりも濃い色で描くことができます。
芯が濡れたまま放置すると芯に水が染み込んで柔らかくなってしまうので、この方法で描いた後は芯の水分をティッシュなどでしっかりと取り除いてください。

5.芯を濡らして直接描く

芯に直接水をつけて描くと、乾いた状態で描くよりも濃く描くことができます。

6.芯から直接筆にとる

固形水彩絵具のように、湿らせた筆で芯を軽くこすり色をとります。透明水彩絵具のような使い方ができます。

7.筆で飛ばす(スパッタリング)

筆に芯の色をたっぷりと染み込ませ、色鉛筆で筆を弾くと、色を粒で飛ばすことができます。

8.色を抜く

色を塗った部分を消しゴムで消したり、水で濡らして色を抜いたりすることができます。
色を塗った後でも色を明るくすることができます。

9.削って使う(パウダー技法)

色鉛筆の芯を紙やすりなどで削り、粉状にします。
水で濡らした紙の上に色鉛筆の粉を散らす(画像右)と、色の粒一つ一つが紙の上で溶けて滲み、変わった表現をすることができます。

作画・テクニック監修:水彩色鉛筆チャンネル 内海朋子

色鉛筆から始める水彩画

なめらかなタッチ、色彩が広がる水解けの良さが特長のホルベイン水彩色鉛筆で、水彩画を始めてみましょう!