ハイカラインキ 大正浪漫に想いを馳せたヴィンテージカラー
昨今の文具界業界において、非常に注目されているレトロ文具。
その懐かしさと可愛らしさを兼ね備えたデザインは、人を惹きつける魅力を持っています。
数あるレトロ文具の中で、今回は寺西化学工業より発売されている水性染料インキ[ギター 大正浪漫 ハイカラインキ]をご紹介していきます。

寺西化学工業から生まれたインキ
こちらのインキを製作している寺西化学工業は、1916(大正5)年の創業以来、世の中に彩りを提供することで、文化的な生活に貢献したいという思いから商品提案を重ねてきたメーカーです。
そのような理念の元で誕生したハイカラインキは「夢見ることで激動の時代を乗り越えた大正時代の人々の想い」をインキビンに詰め込むイメージをコンセプトとしています。
ハイカラインキは、文具の機能面・デザイン面それぞれにおいて、その年最も優れた製品に贈られるアワード「日本文具大賞」の第32回デザイン部門にて優秀賞を受賞した商品でもあります。

また、当ショップでは新たに新色を追加し全12色のお取り扱いを開始しました。
1色ごとに込められたイメージがあり、より色合いを楽しんで頂けるようになっています。
カラーラインナップ(全12色)












こんな人に使ってほしい!
・インキが好き
・レトロなものに興味がある
・インテリアのようなかわいいインキが欲しい
・独特な落ち着きのある色味が好き
・アナログ画材で作品制作をしている
実際に使ってみる
数ある色の中より、今回は作例として「メランコリックブルー」の使用感をお伝えしていきます。

色の特徴


「物思いにふける青。夢や理想へ憧れる情緒的な色。」(紹介文より)
このインキは深みのある青く美しい色合いをしています。そして、このインキの大きな特徴として「レッドフラッシュ」と呼ばれる効果を持っています。
・レッドフラッシュとは…インキが多く溜まった部分に赤い色の光沢が現れる現象のこと
そのため、水分量を調節することによって様々な表現方法が可能です。
水彩紙に塗る

水彩絵具のように筆で塗りました。
水を加えて塗ると左のように明るく鮮やかなターコイズブルーに変化します。滲みも綺麗にできるのでアナログらしいカラー作品制作に最適と感じました。
一方右はインキのみを沢山置いた状態です。乾いたのち、落ち着いた印象のレッドフラッシュが生じました。水彩紙がインキを適度に吸い込んだ為と考えられます。
ケント紙に塗る

ツルツルとしたケント紙は水を吸わないので表面にインキが留まる為、よりレッドフラッシュは生じました。より光沢感を楽しみたい場合はケント紙がおすすめです。
また、量を調節すれば本来の青のみで塗ることも可能です。

文字を書く
最近、巷ではインキを用いて文章を書き写す「書写」の人口が増えているようです。書写を行うことにより、雑念が消え、綺麗なインキの色に癒されることによりリラックス効果を得られるといわれています。

そこで、今回はガラスペンでハイカラインキの紹介文を書きました

広い面を塗った時ほどではありませんが、レッドフラッシュが発生した独特な色合いの文字が書けました。
イラストを描く
ハイカラインキはその美しい色味と鮮やかな発色を持っていることから、イラストレーションにも適しています。
普段水彩やカラーインクを使用していれば、非常に簡単に楽しむことができます。
また、水性染料のため、線画を後から水筆で擦ることにより、ぼかし・滲みの表現方法が可能です。


インキを使用できるペンキットのご紹介
また、ハイカラインキをペンとしてさらに気軽に使用する方法として、オリジナルペン制作キットの「ギターてづくりペン 無色彩色」をおすすめします!
太い線が書ける角芯マーカータイプと0.3㎜極細芯タイプ(3本セット)、2種類のペン先のご用意があり、用途によってお選び頂けます。




おわりに
ハイカラインキの魅力が、少しでも皆さんに伝わり、楽しんで頂ければ幸いです。