水彩色鉛筆とは?使い方からおすすめ商品までご紹介!

◆水彩色鉛筆とは?

水彩絵具のように水で溶かすことの出来る水溶性の色鉛筆です。描いた部分を後から水で溶かすことにより、グラデーションやぼかしの表現をすることが出来ます。より水彩らしく描きたい時は水を含んだ筆で芯先を溶かすことで、固形水彩絵具のようにも扱えます。水を使うことなくそのまま描いた場合は、油性色鉛筆で描くのと変わらない色鉛筆画らしい仕上がりとなります。この為、色鉛筆と水彩画風の両方のタッチで描くことが出来るのが水彩色鉛筆の特徴です。また、片付けの手間が少なく持ち運びもしやすい為、屋外での制作やお子様にも人気のある画材となっています。

◆おすすめの水彩色鉛筆

これから新しく色鉛筆画を始める方は、24~36色のセット品から購入するのがおすすめです。徐々に足りない色やお気に入りの色を単品で購入することで、より扱いやすくなります。また、当ショップで人気の高い水彩色鉛筆を下記に紹介します。

ファーバーカステル アルブレヒトデューラー【軟らかめ/全120色】 ★スタッフ一押し!

ファーバーカステルの色鉛筆はプロからアマチュアまで幅広く愛用されていることで知られています。顔料成分が高密度であり、水で溶かす前から発色が良いのが特徴です。滑らかなタッチで描き心地の良さにも定評があります。また、水に溶けやすく、一筆水でなぞっただけで描き跡がほぼ残らない程綺麗に溶くことが出来ます。色数も全120色と豊富で、お気に入りの色を見つけられます。存在感のある木箱入りセット品もあり、特別なプレゼントやコレクション目的にもおすすめです。

ステッドラー カラトアクェレル【中間の硬さ/全60色】

初心者におすすめの水彩色鉛筆です。少し硬めの芯ですが、紙に引っかかることはなく、さらさらとした描き心地です。また、水で溶かすと軟らかく温かみのある発色になります。金額を抑えつつも、本格的な道具で始めたい…!という方におすすめです。

カランダッシュ スプラカラーソフト【軟らかめ/全120色】

描き心地の良さ・軟らかい芯を求める方におすすめです。水で溶かした時の伸びと発色が良く、さらに耐光性にも優れています。色数も全120色と豊富で、木箱入りセットも御座います。

カランダッシュ プリズマロ 【硬め/全80色】

水彩色鉛筆の中では数少ないハードタイプ(硬質)で、硬めの描き心地を好む方におすすめです。発色も鮮やかで、より色鉛筆らしいタッチを残しながら描くことが出来ます。

◆水彩色鉛筆の使い方

水彩色鉛筆は主に3つの描き方があります。場面に応じて変える事で、より表現の幅が広がります。

【1】油性色鉛筆の様にそのまま描いて使う

油性色鉛筆と同様に、筆圧によって濃度の調整を行いながら塗り進めます。細密に描く時は色鉛筆専用のシャープナーをこまめに使用するのがおすすめです。その他にカッターナイフやサンドペーパー(紙やすり)で芯先を削る事でも、描く線を微調整出来ます。ぼかしの表現は筆圧の調整でも可能ですが、サッピツや綿棒を用いる事でも表現の幅が広がります。

⇒【おすすめの道具】はコチラ

【2】塗った後に水で溶かす

一度普通に描き、後から水を加えて溶かすことで水彩絵具のような表現が出来ます。水分量を調整することでグラデーションを作ったり、紙の上で混色をすることも可能です。この時は主に「水筆」を使用して描きます。水筆とは、軸部分に水を入れる事で水を出しながら描くことの出来る便利な筆です。携帯にも適しており、屋外での制作にも気軽に活用出来ます。また、広い面積を水で塗る際はたっぷり水を含ませた水彩筆を活用するのも良いでしょう。

⇒【おすすめの水筆】はコチラ

【3】芯先を溶かして筆で描く

水を含んだ筆で色鉛筆の芯を直接溶かし、固形水彩絵具のように扱います。この場合は色鉛筆特有の筆跡のタッチを残さない為、より水彩絵具らしい塗り方が可能になります。

◆おすすめの水筆

水彩色鉛筆を水で溶かす際は「水筆」の使用がおすすめです。水筆は軸部分がタンクになっている為、普通の筆のようにその都度水に浸ける必要がありません。また、水分量の調整がしやすいことから、多くの水彩色鉛筆ユーザーが愛用しています。下記に人気の水筆をご紹介致します。

クレタケ フィス水筆ぺん

色鉛筆と同程度の長さで、細身の軸の水筆です。持ちやすく手に馴染むデザインで、愛用者の多い商品となっています。筆のサイズは大・中・小・平の4種類。「平筆」は特殊な仕様で、穂先の付け根を外すことで長さが2倍になる特大筆として活用することが出来ます。広い面の彩色にも対応出来る数少ない水筆です。他サイズも含め、場面に合わせて筆を使い分けると良いでしょう。

ぺんてる みず筆 ヴィスタージュ

軸部分が少し太め・平らなデザインで、お子様にも人気のある水筆です。「ミニ」は持ち運びに便利なサイズ感で、手帳サイズのスケッチブック等と合わせて使うのもおすすめです。屋外でより気軽に水筆を使用した彩色を楽しむことが出来ます。

サクラ 水筆

軸部分(水タンク)用のフタが付属しており、本体を二つに分けられるのが特徴です。分ける事でペンケースにも収めやすく、コンパクトに持ち運びすることが出来ます。

名村 オリジナル馬毛水筆ペン

歴史ある筆メーカーから発売された水筆で、動物毛である「馬毛」を使用しているのが特徴です。水の含みが良くしなやかな弾力の毛質で、ナイロン毛とは一味違った描き心地です。動物毛の筆を使いたいが、普通の筆では効率が悪い…と諦めていた方へお試し頂きたい一品です。

◆水彩色鉛筆に適した紙について

水を使用することが前提である場合は、発色の良い水彩紙の使用がおすすめです。水彩紙には断裁紙・ロール紙・スケッチブック・イラストボード等の様々なタイプがあります。自分のスタイルに合わせて、扱いやすいものから選ぶと良いでしょう。その前に水彩紙自体の種類が多すぎて決められない…!という方は、ポストカードパックの【ミューズ水彩紙7種類トライアルセット】や【オリオン 水彩紙スターターパック】で一度お試し頂くのがおすすめです。紙は個人の好みや作風により最適なものが変わる為、是非自分のスタイルに合った水彩紙を見つけてみてください。


◆その他おすすめの道具類

芯を削る為の道具

シャープナー購入時は必ず色鉛筆に対応しているものから選ぶようにしましょう。より繊細な削りの調整がしたい方はサンドペーパーの使用がおすすめです。

サッピツ・ガーゼ

水を使わずに描いた後、サッピツやガーゼ等で擦ることでも表現の幅が広がります。主にドライなタッチでぼかしを作りたい時などに活用します。

色鉛筆専用ケース

持ち運びの多い方には色鉛筆専用のポーチ・ケースの活用がおすすめです。布製の為、軽量且つコンパクトに色鉛筆を収納することが出来ます。また、通常のペンケースと違い1本ずつセット出来る為、色の管理も簡単です。屋外でより気軽に色鉛筆を楽しみたい方は是非ご検討ください。

参考書籍

これから初めて水彩色鉛筆を始める方はご検討ください。特に「マール社 はじめてさんの水彩色鉛筆」は、分かりやすく楽しんで学べるおすすめのシリーズです。