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地中海沿岸に産するピスタチオの木の樹皮部から採る天然樹脂。淡黄色で涙型の半透明の外観。ダンマル樹脂同様、描画用のニスの原料となります。テレピンで溶解したマスチックバニスは色が淡く、光沢、弾力性に富み、一度乾燥した塗膜を再溶解しない性質が高く、よく利用されます。
[溶解法]
テレピンをガラス容器に入れ、マスチック樹脂を加えて溶解する。
沈澱物を濾過、または麻布の小さな袋に樹脂を入れ、割り箸などにヒモを通しテレピンの中に吊るす。
[主成分]
2種のマスチヂン
蜜蜂の巣を湯の中で融解し、不純物を除去する為に濾過または圧搾抽出します。それを活性炭などを用いて吸着脱色させたあと、太陽光に晒して精製した純白の蝋。古代より描画用の代表的な蝋として保護力と耐久性があるため、絵画の表面塗膜に利用されました。また、絵具の光沢調整(マット素材)や展色剤、安定剤、柔軟剤としても使われます。
[溶解法]
乾性油(リンシード、ポピー等)に熱溶解する。ペトロール・テレピン等の溶剤に可溶。
一定量のミツロウを湯煎で溶解し、攪拌しながら溶剤を少しづつ滴下する。(融点60~65℃)溶解したら湯煎から出し、放冷後クリーム状になる。
[主成分]
パルミチン酸メリシル
アカシア科の樹木の樹皮部から、淡褐色の球塊として採取される天然樹脂。水性絵具(主に水彩)のバインダーとして使用されます。このアラビアガムの濃度により水彩絵具の透明性、発色が変化します。
・約10%水溶液は不透明水彩絵具
・約30%水溶液は透明水彩絵具の展色材になる。
[溶解法]
容器にぬるま湯(50~60℃程度)を一定量はかり、攪拌しながら計量済みのアラビアガムを少しずつ加えていく。完全に溶かし込んだら約1日放置する。沈殿物(塊状の樹脂には特に多い)は傾斜濾過により分離し、上澄みだけを使用する。あるいは、布に樹脂を包みお湯の中へ吊るしておく。
[主成分]
アラビン80%
アカシア科の樹木の樹皮部から、淡褐色の球塊として採取される天然樹脂。水性絵具(主に水彩)のバインダーとして使用されます。このアラビアガムの濃度により水彩絵具の透明性、発色が変化します。製品は球塊を粉末化し精製してあります。ザラメのものよりも溶解速度は早くなります。
[溶解法]
容器にぬるま湯(50~60℃程度)を一定量はかり、攪拌しながら計量済みのアラビアガム粉末を少しずつ加えていく。完全に溶かし込んだら約1日放置する。
[主成分]
アラビン80%
カゼインテンペラのバインダーとして使用される白色の顆粒状粉末で、脱脂乳を酸で処理し沈澱させて採取します。動物性の展色剤として、膠と同様に使用されます。膠よりも強力な固着力がありますが、塗膜が硬くてもろくなる傾向があります。
[溶解法]
容器にカゼインを計量し、処方量の水を加えて膨潤させる。アルカリを加えると泡立ちながら溶解し、糊になる。※アルカリ(アンモニア・ホウ砂、灰汁、石灰など)
[主成分]
リン蛋白質
※2023.6.12 メーカー都合により販売停止中
兎の皮革より得られるコラーゲン(タンパク質)に多く含まれ、皮革を煮出して加水分解して作られます。お湯で湯煎すると溶解して「膠水」となり、接着剤や地塗り塗料のバインダーとして使用されます。ウサギ膠の接着力は中程度ですが、最も柔軟なバインダーとしてヨーロッパではテンペラ画等の白亜地、石膏地に古来から使われています。
[溶解法]
45℃以上のお湯で湯煎すると溶解する。
※60℃程度が使いやすい粘度なりますが、80℃以上に加熱すると急速に変質して接着力が弱くなるので注意が必要です。
[主成分]
誘導タンパク質の一種
お湯で湯煎すると溶解して「膠水」となり、接着剤や地塗り塗料のバインダーとして使用されます。粉末膠は牛のゼラチン質からとられる膠で、乾いた膜には適度な接着力や硬度があり、ウサギ膠に比べ安価なので大量に下地を作る場面に重宝します。また水性絵具のバインダーとしても向いています。
[溶解法]
30℃以上のお湯で湯煎すると溶解する。
※60℃程度が使いやすい粘度なりますが、80℃以上に加熱すると急速に変質して接着力が弱くなるので注意が必要です。
[主成分]
誘導タンパク質の一種
白亜は胡粉、大理石末、方解石末などと並んで炭酸カルシウムを主成分とする水性絵具の白色顔料として用いられます。テンペラなどの地塗り材料として使用される「天然白亜」には2種類あります。微粒子で仕上げに向く白亜を「ムードン」と呼び「スペイン白」より滑らかな下地を作ります。
※地塗りから仕上げまでムードンで作ると、粒子が細かいために弱い下地になるので注意が必要です。
[用途]
吸収性地(テンペラ、混合技法用)
半吸収性地(エマルション用)
[化学組成]
炭酸カルシウム
白亜は胡粉、大理石末、方解石末などと並んで炭酸カルシウムを主成分とする水性絵具の白色顔料として用いられます。テンペラなどの地塗り材料として使用される「天然白亜」には2種類あります。粗粒子で下地に向く「スペイン白」、微粒子で仕上げに向く白亜を「ムードン」と呼びます。スペイン白はムードンよりも粗く堅牢な下地ができ、地塗りから仕上げまで作ることができます。
[用途]
吸収性地(テンペラ、混合技法用)
半吸収性地(エマルション用)
[化学組成]
炭酸カルシウム
石灰石を原料とし、比較的粒径が大きく、色は極僅かにグレー色です。他の炭酸カルシウム類に比べて安価なので、白亜(ムードン、スペイン白)、軽質炭酸カルシウムなどと混ぜて増量剤的に使用するとさらに粒子径が分布して丈夫な下地を作ることができます。また、白色顔料に混ぜて使うと白くて強い下地を作ります。
[用途]
吸収性地(テンペラ、混合技法用)
半吸収性地(エマルション用)
[化学組成]
炭酸カルシウム
化学的に合成した沈降炭酸カルシウムです。微粒子で色は純白。パステルの体質やテンペラの下地材料として使用されますが、下地として単体で使用すると平滑な表面の下地が作れるが、割れやすくなるので、白亜(スペイン白)か重質炭酸カルシウムと混ぜて使用すると粒子径が分布して丈夫な下地を作ることができます。
[用途]
吸収性地(テンペラ、混合技法用)
半吸収性地(エマルション用)
パステル用体質
[化学組成]
炭酸カルシウム
2024.02 リニューアルしました!
主に日本画用の白色顔料として使用されます。
他にもフレスコの白色、パステルの体質剤、テンペラなどの地塗り材料として白亜などに混ぜて使用することもあります。
テンペラに下地として使用する場合、白亜、重(軽)質炭酸カルシウムなどと混ぜて使用すると粒子径が分布して丈夫な下地を作ることができます。
胡粉は炭酸カルシウムの中でも比較的粒子が細かく白さがあります。
[用途]
日本画用白色顔料
水性絵具用白色顔料
吸収性地(テンペラ、混合技法用)
半吸収性地(エマルション用)
パステル用体質
[化学組成]
炭酸カルシウム(貝粉)
イタリアのボローニャ地方に産する天然二水石膏です。わずかな炭酸カルシウム、シリカ、クレー等の不純物を含んでいるため、合成石膏よりやや灰色を帯び、粗粒子となります。広い粒度分布をもっているため、下地地塗りにして時に割れにくい堅牢な下地を形成し、また、これのみで下地仕上げもできるので、吸収性テンペラ下地に適しています。
※塗り方によっては気泡ができやすくなるので、粉は一度ふるい(20メッシュくらい)にかけるといくらか防ぐことができます。
[用途]
吸収性地塗塗料
[化学組成]
硫酸カルシウム 2水塩
メーカー廃番となりました【2021.3月】
※代替品としてボローニャ石膏をお奨めいたします。
天然石膏に含まれる不純物(炭酸カルシウム、クレー)等を精製除去し、微粉砕処理をして粒径を揃えて製造された絹目肌のキメ細かい天然石膏微粉末です。ボローニャ石膏よりも白さがあり、下地用としても強度があります。ソチーレ石膏はそれ自体では固まらないので膠などの接着剤を溶いて硬化させます。
[用途]
油彩・テンペラ・金地テンペラ画等の吸収性下地材
[化学組成]
硫酸カルシウム 2水塩
油性展色材用にコーティング処理された、炭酸カルシウムです。(水性展色材には使えません)良く練らないで使用すると、空気が多く入り、ヒビ割れが起こるので注意が必要です。
[用途]
油絵具の体質顔料
[化学組成]
炭酸カルシウム(合成)
別名:滑石ともいいます。ロウ石やベビーパウダーの成分と同じです。板状なので平滑でツルツルした感じが得られますが、入れすぎるともろくなります。水性下地に少量加えると、強度が増します。
[用途]
水性下地の体質顔料
[化学組成]
含水珪酸マグネシウム(天然土)
■水性顔料 分散剤
●容量…50ml
●水や水性の展色剤と顔料を分散させるための添加剤。水に浮くような顔料でもきれいな発色になる。
天然樹脂の中でも最も酸価が低く、淡い色なので絵画用のニス(ダンマルワニスとして)に好まれて使われます。
[溶解法]
ダンマル樹脂をストッキングなどで包み、テレピン(ペトロール)の中に吊り下げる。
2~3日程で溶解する。
[主成分]
ダンマロール酸
2種のダンマルレゼン