万年筆の使い方講座

世界堂オンラインショップでの万年筆の取り扱いを開始しました。

万年筆は長く使えば使うほど手に馴染み、大切にお手入れすれば長く使うことが出来ます。
このページでは万年筆の構造から洗い方までわかりやすく解説していきます。

<目次>

  • ◆万年筆の構造
  • ◇ペン先について
  • ◆インクの入れ方
  • ◇万年筆の洗い方
  • ◆商品のリンク

◆万年筆の構造

一般的な両用式万年筆の構造を解説します。

両用式とは…万年筆にインクカートリッジかコンバーターを装着して使うもの。

部品の名称

・蓋栓(天ビス)…クリップや内部機構をキャップチューブに留める部品。
・クリップ…ペンをポケットなどに挟む部分。
・胴軸…インクカートリッジやコンバーターなどが入る部分。
・尻軸…胴軸の後ろのつまみのような部分。吸入式タイプの万年筆に多く見られる。
・首軸(大先)…万年筆のペン芯やペン先が取り付けてある部分。
・ペン先…ニブとも呼ぶ。ペン芯と組み合わせて、首軸に装着される。
・コンバーター(吸入器)…カートリッジインクに代えて、万年筆に取り付けてボトルインクからインクを吸入する器具。本体と同一のメーカーの物を装着する。
・カートリッジインク…装着するだけで、インクをペンに供給することのできる使い捨てのインクタンク。メーカーによって形状が異なる。

※部品の名称や呼び方は各メーカーの使用パーツや生産国の違いにより、名称が異なる場合もあります。

◇ペン先について

主な太さの名称

・EF (EXTRA FINE)エクストラファイン…極細字
・F (FINE)ファイン…細字
・M (MEDIUM)ミディアム…中字
・B (BROAD)ブロード…太字


その他の太さの名称(主にパイロット)

・SF (SOFT FINE)ソフトファイン…ソフト調の細字
・FM (FINE MEDIUM)ファインミディアム…やや硬めの中細字
・SFM (SOFT FINE MEDIUM)ソフトファインミディアム…ソフト調の中細字
・SM (SOFT MEDIUM)ソフトミディアム…ソフト調の中字
・BB (BROAD BROAD)ブロードブロード…極太字
・PO (POSTING)ポスティング…ペン先が下を向いている極細字
・FA (FALCON)ファルカン…超ソフト調毛筆の筆跡
・WA (WAVERLY)ウェーバリー…ペン先を上向きにした柔らかめの中字
・SU (STUB)スタブ…縦の線は太字横の線は中細字
・C (COARSE)コース…特太字
・MS (MUSIC)ミュージック…楽譜用特太字

※ソフト調・ファルカンは筆圧が弱い方向きです。
※メーカーやシリーズによって用意していない太さもございます。
※輸入万年筆のペン先の線巾は、一般に国産の同表示の物より、やや太いこともあります。また、手作りの部分も多く、生産国の基準によっても異なります。また、筆圧の関係もあり、厳密には同一ということはありません。

◆インクの入れ方

①まず胴軸を外しコンバーターをまわしピストンを一番下にした状態にします。

②ボトルインクの底にぶつけないように浮かせながらペン先をインクに浸し、先ほどと逆方向に回しインクを吸い上げます。

③インクの吸入が終わったらペン先と首軸についた余分なインクをふき取り胴軸を元に戻したら完了です。

◇万年筆の洗い方

万年筆のインク色を変えたり万年筆のインクが乾いてしまったら、洗う必要があります。
ペン先の洗浄の仕方を解説します。

①まず胴軸を外しコップや容器にぬるま湯か水を入れます。
※熱湯は使わずにぬるま湯にしてください変形の原因になります。

②ペン先を水に浸しコンバーターを回してインクを水の中で出したり吸ったりを繰り返します。

③水がだいぶ汚れてきたら水を変えてインクを水の中で出したり吸ったりを繰り返します。

④水に色が出なくなったら洗浄完了です。各パーツを乾かしましょう。

コンバーターを持っていない場合は首軸から先をぬるま湯か水に一晩漬けておけば洗浄できます。
※熱湯は使わずにぬるま湯にしてください変形の原因になります。

◆商品のリンク

好きなインクを入れて文字を書くのを楽しみましょう。
万年筆製品のリンクは下のボタンから。