ルフラン&ブルジョア フルリニューアル!油絵具初「カドミウムフリー」色を追加
仏・ルフランブルジョアの油絵具がフルリニューアル
1720年に創業され3世紀にわたる歴史をもつ、フランスを代表する絵具ブランド「ルフラン&ブルジョア」社の油絵具がフルリニューアルされました。
優れたテクスチャが実現され、均一性をより高め、絵具のコントロール性が高くなりました。
カラーバリエーションは120色。よりバランスのとれた、より純粋な、より高い耐光性を実現。作品の堅牢性を高めます。
油絵具としては世界初となる「カドミウムフリー」色も登場!
カドミウムフリーイノベーション:有害なカドミウムを排除して作られた8つの伝統的なカドミウム色。カドミウム配合の絵具と同じ品質のパフォーマンスを発揮します。したがって、環境や健康への影響が少ない選択肢をアーティストに提供します。
カドミウムフリーイノベーション
ルフラン&ブルジョアは、カドミウムの危険性を除き、かつカドミウムと同等の性能を持つ油絵具を提供する最初のブランドです。実験室での徹底的な研究とアーティストとの緊密なコラボレーションの後、純正カドミウムの強度とほぼ同等の「カドミウムフリー」色を作り出すことに成功しました。アーティストがもっと環境に優しく、毒性の少ない、安全な制作活動をおくれるよう尽力しています。
耐光性に優れた強い色味は、厳選された高品質の無機顔料、有機顔料を用いることによって得られており、彩度を保ちつつ抜群の着色力を誇っています。
歴史と革新
1720 年、美術史に激動の時代が訪れる中、ルフランの創業者チャールズ・ラクレフと、後の著名な画家であるジャン・シモン・シャルダンは、1720 年代のパリ市内セーヌ川のほとりで美術産業の勃興を目の当たりにしていました。彼らは一緒に、現代の油絵具における色の基準を定義し、情熱と科学の岐路に立つ美術産業の先駆的存在となりました。
この最初のコラボレーションから続く、アーティストに寄り添うという強い情熱は、ルフランブルジョアブランドの理念の礎となりました。その後、長年の研究から、スクリューキャップを開発することに成功します。持ち運び可能なチューブ絵具の誕生は、画家をアトリエ内の制作から解放し、印象派の誕生に大きな影響を与えました。アーティストの新しい表現・可能性を解放する革新的な出来事でした。
ルフランブルジョアの色へのこだわりは、現在多くの画家が愛用している普遍的な絵具の顔料の開発を成功しています。ルフランのネープルスイエローが発売されるとすぐに、ジャン=フランソワ・ミレーから賞賛の手紙が届いたというエピソードもあります。
その後も、フランスがプロシアと交戦中の 1870 年に、ストラスブールで天然のマダーから抽出したラッカー(ガランス)を発見。さらに、不透明性と抜群の耐光性を誇るカドミウムレッドとカドミウムグリーンを世に出しました。1922年にはフレークホワイトと同等の被覆力を持つ、チタニウムホワイトも発表しました。
アーティストの感情を解放するという、創業当時の理念を追求するルフランブルジョアの絵具への情熱は、創業から 300 年にわたり、今なお受け継がれています。