三菱鉛筆の油彩絵具の通販

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絵具チューブの歴史

現在、画材店などで販売されている液状の絵具は大半が専用チューブに入っています。しかし、絵具が発明された当初はチューブが無く、中世~ルネサンス時代には画家自身あるいは修業中の弟子たちがその都度、必要量の顔料を砕いて油で練るという作業で手作りされていました。工房での絵具づくりは修業の第一歩で、十代前半の弟子になりたての少年たちの仕事でした。しかし十八世紀中頃になると、絵描きだけでは生活ができない[売れない絵描き]の一部が転業して絵具作りを専業とする者も現れてきました。この為、商品として販売する際に絵具を入れる「容器(後のチューブ)」が必要になったのです。最初は絵具の容器として【豚の膀胱】が用いられました。豚の膀胱は絵具屋が出現する以前から、画家自身がアトリエで作った絵具を保存するための容器として用いられており、十七世紀オランダの画家[フェルメール]の周辺を描いた本の中にも見る事ができます。最初の金属製チューブは、1828年に[ジェームス・ハリス]が考案した【真鍮のシリンジ】です。ピストン式で注射器の形をしており、絵具を使い切ると空になったシリンジを絵具屋に持っていき[量り売り]で絵具を充填してもらいました。しかし、画期的なシリンジ方式のチューブにも欠点がありました。空のシリンジに絵具を充填する際にシリンジの中をきれいに洗う必要があったのです。(油絵具は落ちにくく、きれい洗うのがとても大変!)そこで、使い捨てチューブの発想が生まれました。使い捨てチューブの素材には、真鍮以外の金属として柔軟性と圧延性の条件を考慮すれば錫と鉛が適していました。当時は錫も高価でしたが、鉛の方がより高価だった為、錫製のチューブが開発されました。1841年に【錫製の押し出しチューブ】がイギリス在住のアメリカ人画家ジョン・G・ランドによって発明され、翌年の1842年には先端にねじ式キャップがついたチューブに改良されました。さらに1940年代になると強度を上げた錫張り鉛チューブも発明されました。しかし近年、商品への安全性がより重要視される時代になると、鉛の人体への毒性や自然環境への悪影響が問われ、日本では1990年代から錫張り鉛チューブは使用されなくなっていきました。そこで代わりとなったのが、現在も普及している【アルミニウム製チューブ】です。アルミニウムが絵具に腐食されるという致命的な欠陥がありましたが、内部の表面をエポキシ樹脂などの合成樹脂でコーティングすることで解消されています。

ホルベイン 油絵具 デュオ とは

【ホルベインDuo デュオ】は水で溶かすことの出来る、水可溶性油絵具です。「水で溶き、水で描き、水で洗う」ことの出来る画期的な油絵具として一躍その名が広まりました。水にも油にも溶けるというハイブリットな特徴を持ちながらも、豊かな色調と優れた発色を保つことから、プロレベルの高品質な絵具として高い評価を得ています。オイルを使わずに描くことでアトリエ室内の空気を綺麗に保ち、制作環境にも配慮した特別な油絵具です。その為、油絵具特有のにおい・化学物質に敏感な方やお子様に至るまで、安心してお使い頂くことが出来ます。過去に健康面を理由に油絵の制作を断念してしまった方へおすすめしたい商品です。もちろん、従来の油絵具同様に様々な画溶液を使うことも可能なので、その時々によって使い分けるのも良いでしょう。デュオ専用の画溶液はシリーズ同様全て水可溶性で、水と一緒に使える特徴があります。

三菱鉛筆について

三菱鉛筆株式会社の礎となった「眞崎鉛筆製造所」は創業者眞崎仁六により、1887年(明治20年)に内藤新宿(現:新宿区内藤町)にて創業されました。1878年(明治11年)にパリで行われた万博で初めて鉛筆を見た眞崎仁六は、その感動を元に様々な研究と努力を重ね、日本初の鉛筆工業生産に成功しました。その後も数々の失敗を重ね、試行錯誤を繰り返しながら、1901年(明治34年)に、「逓信省(現:郵政省)御用品」として採用されたのが「局用鉛筆」です。このときの感動を後世に残すべく、眞崎仁六は、記念の商標を登録するに至りました。「局用鉛筆」には一号、二号、三号という3種の硬度があり、これに合わせて眞崎家の家紋である「三鱗(みつうろこ)」を図案化し、「三菱」というマークを考案しました。この「三菱」マークと「三菱」という商標は、明治36年(1903年)に商標登録され、三菱財閥の商標登録に先立つこと10年になります。(三菱鉛筆は三菱財閥との資本関係はありません。)「三菱」マークは、創業者の誇りや伝統とともに、現在に受け継がれています。創業以来、三菱鉛筆は「最高の品質こそ最大のサービス」を社是として、常に品質向上と技術革新に努め、世界の筆記具市場をリードするメーカーとしての地位を築いてきました。60年以上のロングセラー商品「ユニ」などに代表される最高レベルの鉛筆、世界で圧倒的なシェアを持つ水性ボールペン「ユニボール」、幅広い年齢層、様々な用途に使用されているサインペンの定番「ポスカ」、なめらかな書き味の油性ボールペン「ジェットストリーム」、常に細く濃く書けるシャープペン「クルトガ」、世界で初めて工業用ダイヤモンドを配合したシャープ替芯「ユニ ナノダイヤ」、多様化したお客様のニーズに対応できる選べる筆記具「スタイルフィット」等々、技術の蓄積の中から生み出された数々の商品が、国内のみにとどまらず広く海外においても愛用され、支持され続けています。なお三菱財閥グループから買収を持ち掛けられたが断ったという逸話が残っています。

「ダーマトグラフ」について

一般名詞になっている「ダーマトグラフ」ですが、実は三菱鉛筆の登録商標です。語源はギリシャ語で、「dermato」は「皮膚」、「graph」は「書く、記録する」ということ意味を表しています。つまり「皮膚に書けるもの」という意味で、もともとは、皮膚に書く目的で開発され、医者が手術で切開する場所にマークするなどに使用されていたと思われます。現在発売している商品は、皮膚への筆記用ではありません。三菱鉛筆では、昭和30年から製造しています。最初は木軸で、色は赤・青・黒・黄の4色でした。昭和33年頃には、軸を削らなくても済むように紙巻になり、現在は12色発売しています。紙はもちろんのこと、ガラスや金属、フィルムにも書くことができます。
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