色鉛筆のおすすめは?選び方からおすすめメーカーまでご紹介!

色鉛筆は誰もが使ったことのある身近な画材として、広く親しまれています。
子どもが工作に使うイメージがありますが、実はとても奥深く、塗りをとことん追求出来る画材であることはご存じでしょうか。

昨今、色鉛筆で細密な作品を描く作家陣がメディアに取り上げられる機会が増え、色鉛筆画を新しく始める方も増えて参りました。また、数年前に塗り絵ブームが起きたことも含め、現在改めて色鉛筆という画材そのものに対する注目が高まっています。

例えば、トンボ製品の「色辞典」はその魅力的なコンセプトとデザイン性の高さから、コレクション目的で購入される方もいる程です。

本ページではそんな色鉛筆の種類や選び方、制作時にあると便利なグッズ類まで併せてご紹介致します。

おすすめ色鉛筆15選

色鉛筆は大きく分けて「油性」と「水溶性」のものに分かれ、各メーカーにより芯の硬度・発色・色合いが異なります。
ワックス・ドライタイプと言われるものは油性、水に溶けて水彩画風にも描けるのが水溶性です。
その他に「パステル鉛筆」や「ダーマトグラフ(紙巻鉛筆)」も挙げられます。下記に詳しく解説致します。

油性色鉛筆

油性色鉛筆は誰もが使った事のある、いわゆる一般的な色鉛筆です。

プロの御用達として広く知られているものは「ファーバーカステル ポリクロモス色鉛筆」や「サンフォード カリスマカラー」などです。
「ポリクロモス」は滑らかな描き心地で繊細な描写がしやすく、グラデーションや混色が綺麗に描けることに定評があります。
一方カリスマカラーは軟らかい描き心地で、色鮮やかな発色が特徴です。コントラストのはっきりした表現に向いており、筆圧をかけることで艶がでます。

当ショップではこの他にも様々な特徴を持つ油性色鉛筆をお取り扱いしています。

水溶性色鉛筆 (水彩色鉛筆)

塗った部分を水で濡らすと水彩絵具のように溶ける色鉛筆です。
濡らさずにそのまま描けば油性色鉛筆と同じような仕上がりになる為、ドライなタッチと水彩画風のトーンを両方とも生かすことが出来ます。
濡らす時は通常の水彩筆でも良いですが、「水筆」を併せて使うと便利です。

パステル鉛筆

一見普通の色鉛筆のようですが、芯がパステルで出来ており、さらさらとした粉っぽい描き心地が特徴です。
芯が柔らかく、ぼかしの表現やふんわりとした淡いタッチの描写で効果的に活用できます。通常の色鉛筆と比べると芯が脆く、定着力が弱い為、細密な描写には不向きです。

ダーマトグラフ

ガラス・金属・プラスチックなどにも筆記出来る、特殊芯を使用した紙巻鉛筆です。
芯が太くやわらかいので、力強いタッチで描けます。色が鮮やかな為、基本的に混色はせずに彩度を生かして描くのがおすすめです。
また、黒色はリトグラフの版制作やデッサン等にもよく用いられます。

◆色鉛筆の選び方

油性・水溶性の違いに始まり、各メーカーによっても描き味や硬さが異なります。
セットの色合いも変わってくる為、自分の作風と相性の良い物を選択します。初心者は36色~60色セットから始めるのがおすすめです。

色鉛筆での制作は混色に手間がかかる為、色数が多いほど制作時の負担を減らすことが出来ます。
描き慣れてきた頃にその都度欲しい色を単色で買い足していくと良いでしょう。

ファーバーカステル(油性・水溶性・パステル鉛筆)

プロ御用達の鉛筆メーカー。滑らかな描き心地のポリクロモス色鉛筆が人気を博しています。

[ファーバーカステルの歴史について]

カランダッシュ(油性・水溶性・パステル鉛筆)

全体的にさらっとした描き味で、発色がよく鮮やかな色彩が特徴です。

[カランダッシュの歴史について]

三菱鉛筆(油性・ダーマトグラフ)

特殊芯を使用したダーマトグラフ、消しゴムで消せる色鉛筆、図面用に便利な硬質鉛筆など、他とは特徴が異なる色鉛筆をラインナップしています。

[三菱鉛筆の歴史について]

その他メーカーの色鉛筆

まとめ

冒頭で述べたように、色鉛筆は誰でもすぐに始められる身近な画材です。
しかし、その世界はとても奥深く、塗りに拘った分だけ印象強い作品へと仕上げることが出来ます。

密度を上げる描き方から、淡くふんわりとした描き方まで色の重ね方は自由です。油絵やアクリル画と異なり、マチエールや支持体に制限があるからこそ、その「色」に着目して拘ることが出来ます。他の画材では得られない、「少しずつ色を加えていく面白さ」が色鉛筆の醍醐味と言えるでしょう。
また、皆が使った事のある画材だからこそ、仕上がった作品に対する驚きが生まれます。

色鉛筆の魅力と可能性を学んだところで、ぜひ制作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?